南アフリカ

南アフリカ ヨハネスブルグ ダイヤモンド鉱山ツアー 

私は南アフリカのヨハネスブルグにオフィスを構えるジャパンアフリカトラベルのコーディネーターとして働いています。コーディネーターという職業柄、アフリカ中を広範囲に渡って旅しています。これは、私が最近テレビの取材で訪れた南アフリカにあるカリナン・ダイヤモンド鉱山についてのお話です。

ヨハネスブルグ近郊に位置するカリナン・ダイヤモンド鉱山は、現在もダイヤモンドが採掘されている稼動中の鉱山でハイクオリティー宝石を産出しています。この鉱山では、豊富な知識を持つ元鉱夫がガイドとしてダイヤモンド採掘方法や歴史を案内する地上・地下ツアーを行っています。カリナンは1905年に歴史上最大のダイヤモンド原石“カリナン”ダイヤモンド(3,106キャラット)の発見によりその名を世界に知らしめました。ダイヤモンドの生産量は、南アフリカは世界第5位、ちなみに第一位はボツワナ、第四位はアンゴラです。

地上&地下ツアーの始まりは、カリナン鉱山の紹介ビデオから始まり、なぜカリナン鉱山が有名なのか、カリナン・ダイヤモンドはなぜ特別なのかを学びます。その後、作業服のようなジャンプスーツに着替え、重いブーツを履き、ヘルメットを着用して地上にある重機を見学しました。広い敷地内を移動する時、重いブーツを履いて歩くのは大変で、汗をかきました。ダイヤモンド鉱山敷地内のセキュリティーは厳重で、扉には鍵、ゲートには警備員が配置されていました。ダイヤモンドは小さくても価値のある石なので、セキュリティーはやはり厳しいのだと再確認しました。いよいよ地下ツアーに出発となった時、ヘッドランプを渡され、暗い地下に行くのだとドキドキしました。作業員が使っているというエレベーターを使って地下へ。ゴーっという音とともに、大きなエレベーターは地中へ降りて行きました。ここでダイヤモンドが掘られていると思うと胸が弾みます。ツアー参加者はグループになってガイドの解説を聞きながら坑道内を歩いて移動します。ブーツ、ヘルメット、そしてヘッドライトなどのフル装備の重さは、非日常感を味わえる醍醐味に変わって来ました。ベルトコンベーヤ―の上を流れる灰色の粉砕された岩中にダイヤモンドが入っている可能性があると考えると、コンクリート片のようにみえる岩も、違うように見えてきます。

地下でのツアーを終えて、地上に上がってきた時、地下でダイヤモンドを掘る鉱夫のことを考えました。というのも、この鉱山でとれたダイヤモンドは、最終的にヘリコプターで持ち運ばれると聞いたからです。ダイヤモンドを直に目で見ることのできる人々は限られています。ツアーの最後に、ダイヤモンドジュエリーを鉱山内の直売店で購入することが出来ます。ここにきてやっとキラキラ輝くダイヤモンドを見ることが出来ました。ダイヤモンドは鉱山での採掘から始まる大きなオペレーションを得て、私たちが普段目にする指輪やネックレス、イヤリングなどの装飾品になります。

通常は見ることのできない、ダイヤモンド生産の裏側、魅力たっぷりのダイヤモンド・ツアーを目指して南アフリカを訪れてみてはいかがでしょうか?詳しい情報はジャパンアフリカ(http://www.japanafrica.jp/)までお問い合わせ下さい。